はじめの一歩は、自分を認めること ・はじめに
自分を一番否定していたのは、自分だった
この教材の使い方
この教材は、読むものではなく、やるものです。
全部で5つの章があり、それぞれに1つずつワークがついています。目安は3週間。最初の1週間で第1章と第2章、次の1週間で第3章と第4章、最後の1週間で第5章に取り組んでください。
急がなくて大丈夫。むしろ、1日で全部読み切ってしまうのが一番もったいない使い方です。この教材のゴールは、あなたが「自分を認められた」と感じる瞬間を、3週間のどこかで1回体験すること。読み終えること自体には、正直そこまで意味がありません。
ノートを1冊、用意してください。書くワークがたくさんあります。
3週間の流れは、こんなイメージです。
1週目。第1章と第2章を読み、現在地チェックを済ませて、観察メモを3日間つける。この週は「気づく」だけでいいです。変えようとしないでください。
2週目。第3章と第4章に進みます。自分への言い換えメモを何回か書いて、語り直しをやって、「2分の約束」の時間帯を決める。ここから毎日の2分が始まります。
3週目。第5章を読み、小さな実験をひとつ走らせる。手応えの1行記録は、できれば1週目から始めてください。最後に、現在地チェックをもう一度。
仕事が忙しい週があったら、そのまま4週間、5週間に延ばして構いません。飛ばした日を取り返す必要もありません。この教材に「遅れ」という概念はないです。
ちなみに、記録はスマホのメモでも動きますが、僕のおすすめは紙のノートとペンです。手書きの遅さが、ちょうどいい観察の速度になります。それに、消せない筆跡は、あとで読み返したとき自分の記録として信用できます。
自分を一番否定していたのは、自分だった
10年以上前のこと。営業1年目だった僕は、上司と車で移動していました。
たわいもない会話をしていた帰り道、上司がこう言ったんです。
「自責で考えてるか?他責で考えるな。営業は絶対、自責じゃないと売れないよ」
当時、自責という言葉を知らなかった僕は、上司が上機嫌で話していたから、流れを止めるのはまずいと思って、知ったかぶりで聞いていました。会社に戻ってすぐ、意味を調べたのを覚えています。
そして「自責こそが正しい在り方なんだ」と、深く刻まれました。
でも実は、この考え方はあの日よりずっと前から僕の中にありました。子どもの頃、いじめられたことがあります。プールで溺れていたのに、助けてもらえなかったことも。それでも当時の僕は「自分が何かいけないことをしたから」「自分がうまく声を出せなかったから」と思っていたんです。自分が悪い。自分のせい。そういう考え方が、もうずっとしみついていました。
だから上司の言葉に、違和感なんてまったくなかった。むしろ「やっぱりそうか」と確信を深めた瞬間でした。
その結果、どうなったか。
もともと頼るのが苦手だった僕が、より一層、誰も頼れなくなりました。「助けて」が言えない。仕事がどれだけ積み重なっても、とにかく一人で残って、一人で片づけようとする。それが「できる営業マン」だと、どこかで勘違いしていたんですよね。
行き着いた先は、メンタルダウンでした。
その後、コンパッションやコーチングと出会って、気づいたことがあります。
誰も、僕を責めていなかった。周りの人たちは僕のことを思って言葉をくれていた。一番厳しく自分を追い詰めていたのは、どこまでも自分自身だった。
この教材は、かつての僕と同じように、自分で自分を責め続けている人のために書きました。
ひとつ断っておくと、これは「自分を好きになる練習」ではありません。「ポジティブに考える練習」でもありません。落ち込んでいる自分を、無理に好きになる必要はないんです。
やることはひとつだけ。自分を責める手を、止める練習です。
それがどういうことか、第1章から一緒に見ていきましょう。
この章で感じたこと
ワークはノートに書くのがおすすめですが、いま手元にないときは、ここにどうぞ。
浮かんだことを、そのまま
書いた内容は、あなたのこの端末の中にだけ保存されます。どこにも送信されません。